日本経済の勝ち方太陽エネルギー革命 (文春新書)

日本経済の勝ち方太陽エネルギー革命 (文春新書)

ジャンル:	本
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参考価格:	￥ 840 (税込)

太陽光発電が革命的な技術であることを豊富な事例により理解させてくれる
太陽光発電という技術が世界の価値観を変えるような技術であり、その普及により社会経済、人々の生活が大きく変わっていく可能性があることを豊富な事例により教えてくれる。自動車も今後モーターとバッテリーを着けた電気自動車が主流になり、複雑な内燃機関は無くなっていくかもしれない。そのような未来の社会を平易な言葉で描きだす。新書として関連分野の知識をコンパクトに取得できる良い本であった。

主婦にも読みやすく、とても勉強になった本でした！
最近、毎日のように番組で環境問題、電気自動車や風力発電の放送をやっているので、いち主婦としても気になっていました。普段の生活ではなかなか身近に感じることができない状況にいる私ですが、ニュースでこれだけ取り上げられているので、もう本当に世界的にもタダ事ではない状況にあるんだなと感じ、もっと詳しく知りたいと思い、村沢先生の本を読んでみました。この本は専門家からみた環境についてや、これからの日本における経済動きを深い部分まで知る事ができて大変勉強になりました。素人の私には一見難しそうに感じましたが、読み出すとわかりやすい解説とご自身の体験談等、すらすら頭に入ってきて一気に読むことが出来ました。太陽エネルギーを考える機会になりました。

太陽エネルギー革命の時来たる
「目から鱗が落ちる」とは正に本著書の読後感である。
燃やさない文明と21世紀の産業革命が、今日本が直面している
危機を乗り越えると信ずるに足る根拠と道筋が示されている。

泡沫の戦後最長と謳われた好景気も今やどこかに吹っ飛ぶ、羅針盤を
失った感のある日本は、未だ失われた20年の中でもがき苦しんでいる。
本書は、技術立国、日本の目差す方向と方法が、具体的な数字の
裏づけされた説得力のある筆致で展開されている。

今ほど、国のビジネスモデルの転換を求められている時はない。
本書を、永田町、霞ヶ関の国の運営に携わる方々にも、是非ご一読
願いたい。
来る衆議院選挙で各党のマニフェストに、「太陽エネルギー革命」が
最優先事項として掲げられんことを切に願っている。

アメリカはオバマ大統領が、矢継ぎ早にグリーンニューディール政策として、
自動車用電池技術、スマートグリッド、代替エネルギー、などに重点的に
予算化している。一方、資源のない日本が、近い将来エネグギー輸出国
になることは決して夢物語ではないと確信している。
それを可能にするのが、毎日公平に天から降り注ぐ太陽光と日本人の
持つイノベーション力と考える。

わかりやすい次世代エネルギー
東京大学特任教授、畏友村沢義久氏の新著です。村沢教授とは学生時代(東京大学)ボート部で一緒でした。私は2年の秋、学生紛争などの理由で辞めましたが、村沢教授は4年間漕ぎ続け、東京大学対校エイトのメンバーになりました。工学部卒業後は、スタンフォード大学、留学、ゴールドマンサックス証券などを経て、国際派経営アドバイザーとして活躍しました。2005年からサステイナビリティー学連携研究機構に所属する形で東京大学にもどり、現在は大学ブレーンの一人として活躍しています。
本書は日本の経済の現状を踏まえ、将来の日本を産業の軸となるものは何なのかを問う著作です。まず昨年の金融危機の実態はどういうものであったのか、専門の立場から易しく解説されています。次いで現在は20世紀型文明が行き詰った時代であり、それはガソリンを燃やし、炭酸ガスを排出する車社会に象徴されていると主張します。
そして将来のエネルギーは、太陽光発電と電気の新しい応用技術の組み合わせであると喝破します。この組み合わせこそが200年前の「燃やす産業革命」から人類を解放し、新しい「燃やさない産業革命」への扉を開く鍵になる、ということです。電気自動車の無限の可能性、ソーラーパワーのエネルギー、などどうしてそちらに移行しなければならないのか、ということが本書できわめてわかりやすく解説されています。
先日麻生総理も言っていました。将来のエネルギーの第一として太陽エネルギーを考え、日本の産業構造を変えてゆくという趣旨を述べていました。おそらく村沢氏の助言や発言も日本政府に大きな影響を与えているのでしょう。
村沢教授の近著には「地球温暖化のわかる本」かんき出版、があり、本書はその一連の地球環境保護の考え方に沿った啓蒙書としても読むことができます。一緒にご覧いただければ幸いです。

たしかに「日本には技術がある」
金融危機に端を発した現在の「不況」。そのなかでも数少ない（唯一と言ってもいいかもしれない）希望が環境関係ビジネスの伸張である。特にアメリカではオバマ大統領が「グリーンニューディール」と呼ばれる環境関係産業への大規模投資を打ち出している。
本書はオバマのそれを枕に、最終的には日本という国がその持てる技術をもって次の産業革命の主役になることを求めている。その中心となるのが太陽光発電と電気自動車だ。おもしろいと思うのが日本の最大の弱点であるエネルギー不足を太陽という減ることのない（むしろ増えてる）ところで補い、強みである自動車産業と結びつけてしまおうというところ。もちろん、二酸化炭素の排出を押さえるための方策も検討している。
本当にこんなことができるのか？と疑念をいだかないわけではないが、こうしないと人間が地球上で生きられない、日本人が日本で生活できないと考えれば、思い切った舵をとるべきであろう。
となると結局政治家頼みになるのが不安ではある…

日本経済の勝ち方 太陽エネルギー革命 (文春新書)

日本経済の勝ち方太陽エネルギー革命 (文春新書)