いぼ痔も切れ痔も腸管壁面の炎症であることでは同じです。薬剤の問題ではありません。あなたは手や足などの切り傷や炎症はどのように治療処置をしますか?普通は水で洗浄、傷口消毒、絆創膏で保護して自然治癒させるのではないでしょう。切れ痔やいぼ痔などの痔核も手足の切り傷や炎症と同じ処置が必要です。内痔核を傷つける固い便をぬるま湯で軟らかい水様便にして力まずに排泄、便が排泄し終わったら痔核部位をきれいなぬるま湯を噴射させて洗浄、必要に応じて痔軟膏や座薬で治療します。炎症部位や痔核が常にきれいであれば徐々に自然治癒していきます。傷口を洗浄しないで汚れたままにして汚物の上から軟膏などを塗布しても炎症部位が汚れているので軟膏をその汚物の上に塗ることになり薬剤がうまく定着しません。便の塊が結腸の奥から送られてくれば塗布した軟膏はすぐにはがれて落ちてしまいます。薬剤は傷口壁面に直接塗布し一定時間定着しなければ治療効果は一時的でしょう。完治しないまま次の固い便に傷口や炎症部位を擦られれば再発します。お通じは毎日のことですから腸壁面を擦る固い便をつくらないようにすることも大切です。そのためには便秘と痔核炎症を一緒に治すことです。いくら痔の治療をしても便秘で固い便ができるようではせっかく炎症が収まってもすぐに腸壁面がこすれて切れてたり或は無理に力んだりで切れ痔やいぼ痔が再発します。お通じは大脳の自律神経と胃腸間の排便反射機能(条件反射:蠕動運動、便意を催す)と大腸の排便筋肉力(力んで腸筋肉収縮で排便:腹筋ではありません)で自力排便するようになっています。スポーツ選手が条件反射と筋力を時間をかけて訓練するのとおなじ原理です。便秘は排便機能の低下や大腸筋肉の排便力の弱体化で病気ではありませんので、便秘を治療する、治す薬はありません。痔の治療と便秘の解消は「絶対排便力」を使用するとよいと思います。検索してみてください。この方法は自力排便回復法としても知られています。そのやり方は、ぬるま湯を注水(腸管壁面と固い便表面を湿らせ滑りやすくする、固い便を水様便にする、直腸をお湯で膨張させて大脳を刺激して便意を起こす:排便反射)ー>排便(軽く力んで排便:直腸筋肉力の鍛錬、お通じ感覚を取り戻す)ー>注水ー>排泄:排泄される洗浄水がきれいになったことを確認ー>最後に注水時にポンプを強く握って噴射して腸管壁面と痔疾患部の洗浄ー>排水で終了です。痔疾炎症部位がきれいであればだんだん自然治癒していきます。この方法は自力排便回復法としても知られています。初めは毎日ぬるま湯で排便して痔疾患部の洗浄と自力排便を訓練します。痔疾が完治しましたら1?3日おきに自力で排便します。最後はぬるま湯を使用しないで自力排便だけにします。注水する管は綿棒位の太さで先端に食用油を塗布しますので座薬より挿入の抵抗感はありませんし、この注水管は病院仕様の医療用カテーテルで洗浄液はぬるま湯のみ使用ですから安心です。コーヒー(カフェイン)などの刺激物による洗浄は禁忌です。食事療法として大切なことは便が形成するのに十分な量のご飯や麺類中心の栄養バランスのよい日本食を食べることそしてできればプレーンヨーグルト(高価な乳酸菌サプリは不要です)も食べるようにしてください。
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